まずは見ることから

     2016/09/16

notes32
三時のお茶すぎ、一日の仕事も終盤にかかり始めた頃現場に可愛いお客さんがやってきました。

お施主さんの娘さんの同級生という小学2年生男女3人組(今日は娘さんはおらず友達のみ)。
興味深げに我々の仕事を見ながら、足場に登ったり(一段目までと決めてあります)、木端を拾い集めては積み木のように遊んだり、今日は釘を所望しにわか大工仕事にトライしていました。

私が子供の頃(昭和40年代初頭)はまだ近所の建築現場では大工が削り台を使ってカンナ仕事をしていて、生き物のようにカンナ屑が繰り出される様を、魔術師の技を見る如き目で見ていたことを思い出します。

40数年の時を経た今、私がその立場になろうとは思いもしませんでしたが、もしかしたらこの中に将来職人の道を目指す子がいるかもしれない・・・そう思うと無碍に「危ないからあっち行ってな!」などと断ることはとてもできないのです。

最近の建築現場はどこもしっかりと足場とネットが張り巡らされ、中でどんな工事が進んでいるのかほとんど目にすることができません。
安全・盗難対策上いたしかたないことなのかもしれませんが、傍で見ている人にとって何かいきなり箱がもってこられ、中をチョコっと化粧してハイ出来上がり、そんな印象程度しか残らないのではないでしょうか。
特に何の予備知識ももたぬ子供にとって、家というのは外から運んできて置くだけのモノ・・・もしかしたらそう思っている子すらいるかもしれません。

家というのは沢山の職人達の手間の結晶。
決して大きな声で語るつもりはありませんが(十分大きいか?)、こうして現場を見ていることによって、子供達の心のどこかにそんな記憶が残ってくれたら・・・そう思いながら可愛いお客さんの相手をしています。

 -建築について思うことつれづれ

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