豊かさとは

     2016/09/26

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所用があって千葉の実家に出かけてきました。

転勤族だった父親と共に私は出生地の群馬県高崎市を皮切りに小学校2校、中学校3校と転校を繰り返したわけですが、親が最終的に千葉県流山市に居をかまえましたので、現在の実家はそちらということになります。
私が実際に住んだのは、高校時代のたった3年間だけなのですが、当時は交通の便が悪かったということもあり、東京に距離は近いものの、エアポケット的に残された雑木林や沼地も多く残る土地でした(よくクチボソ釣りをしたものです)。

それが、筑波へ直通する「つくばエクスプレス」が開業したことであたりの景色は一変しました。
丘陵地に残されていた林は宅地となり、もともと平坦地であった沼地は埋め立てられ、マンション・住宅団地群、大規模商業スペースに変貌を遂げつつあります。

多くの人が働く場がある大都市圏で、人的供給源として、その郊外に人が住むのは当然の成り行きで、いまそこで起きている事象は至極当然のことともいえます。

首都中心部まで1時間以内、近在には大規模ショッピングモール。
人の多さと車の慢性渋滞さえ我慢すれば、物質的に得たいものは欲望のまま得られる生活。
そんなところに人は集まってくるものなのですね。

ひるがえって我生活。
お世辞にも常時仕事に追われ続けているということはなく、借地がほとんどながら夏は草刈、冬は雪かきに取られる無償の労働。時にわずらわしさえ感ずることもある雑多な人とのお付き合い。
そんなこんなで時間がとられるということは、肝心の現金収入も決して多くを望むことはできません。

それでもこうして住み続けられるのは四季折々の自然変化を体中で感じられる毎日があるから。
たとえ様々な労働でクタクタになってしまったとしても、あぁ今日も一日よく働いたと、中央アルプスに沈む夕陽を眺められる充実感は他には代えがたいものがあります。

大都市圏のなにかザワザワとした空気が馴染めず、田舎へ移住し、そこで生きていくと決めて30余年。
自分にとってその選択は間違いではなかった、そんな思いを強くした今回の帰省でした。

 

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 -日記

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