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番付振り

  カテゴリー:駒ヶ根市 K邸  タグ:


梁や土台といった横物の墨付けが終わると次は柱へのそれになります。

今回の現場では約150本の柱や束を使用しますが、その行き先を決める作業が「番付振り」。

柱は4面ありますので、150*4=600面を全て確認しておいてから、見映え、クセなどを考慮し、決めることになります。
注文時にその方向まで指定して発注するわけではありませんので、実際に振りつけていくと、欲しい箇所にそれに合ったものがナイということがしばしば生じます。
その度、別のところへ使っていたものをそちらへ回し、そちらへはまた別の・・・
といった作業が延々と続きます。

非効率この上ない作業にも思えますが、やはり一本として同じもののない自然相手の仕事。納得のいく仕上がりを求めるならば避けては通れぬ工程の一つなのです。

               

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番付振り 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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