ハンパ大工への道(1)
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先の放浪の旅から帰国後、とりあえず技術を身につけようと、職業訓練校木工科への入学を考えました。
ちょうどオークビレッジなどが世間で注目を浴び始めた頃でもあり、家具作家を夢見たわけです。
その際、半年間どこかに就職し労働保険をかけていれば、一年間失業保険が給付されるという話を聞き、とにかくそこそこ給料のもらえそうな、伊那市内の建設会社に就職しました。
従業員が10人にも満たぬ会社で、主に個人住宅を請負っているところでした。
当初は土木部門でもかまわないと思っていましたが、たまたま大工の人出が足りず、その手番として、手伝いができることになったのです。
始めてみると、これが面白い。何から何まで新鮮で、知らぬことばかり。
職人の世界とはこんなに奥が深いものなのか。
これを半年でやめてしまうのは、もったいない。
動機は不純でしたが、こうして木工家ではなく大工として第一歩を踏み出すことになったのです。
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