私の作業場の前には、材料を干すためのビニールハウスがあり、常時、雨露がしのげるそこは、ノラネコ達の恰好の住みかになっています。

しかし、ほとんどの連中は警戒心が強く、なついてくれることなど、まずありません。
そこで産まれた赤ちゃんネコですら、親がそう教えてあるのか、人間の気配を感ずるとサーッと、どこかへ隠れてしまうのが常でした。

ところが、この春から居ついているこいつはどこか違う雰囲気。
じーっとこちらを見つめ「ゴロニャー」と何か話しかけてきます。
もしかすると、どこかで以前飼われていたヤツなのかもしれません。

私に接触を試みる目的は多分エサだけなのでしょうが、しばらくは、つかず離れず、良い距離を保ちながらコンタクトをとってみようと思います。