浦 森林鉄道跡めぐり
「高遠ぶらり」さん主催のかつて三峰川上流部を走っていた森林鉄道の痕跡を探るツアーに出かけてきました。
私は熱烈な「鉄ちゃん」というわけではないのですが、なぜか「ナローゲージ」にだけは惹かれてしまいます。
特に森林鉄道はそこにかつて暮らしていた人々の生活臭をとても感じ、若い頃から、自転車や釣りで山に入った際、その跡を見つけては写真などに記録していた記憶があります。
今回でかけてきた三峰川上流も、以前は年に一度は釣りに来ていましたので、気にはなっていたところなのです。
ここはかつての「杉島操車場」跡地。
現在は田んぼになっていますがここが「浦森林鉄道」の起点になります。
杉島より少し上がった堰堤脇に残されていた鉄橋跡。
ここは今回初めて知った場所です。
やはり多くの人の眼があると新たな発見があります。
こんな風に途中のガードレールや土留には林鉄で使われていたレールがそこかしこで再利用されています。
それにしても鉄は丈夫です。
少なくとも60年以上経っているはずなのにまだまだ現役。
レールを留めていた「犬釘」
ここは広くなっていますのでもしかしたら引き込み線あるいは待避のために複線になっていたのかもしれません。
そんな推理も参加者同士でしながら見て歩くのが、また楽しみでもあります。
ここは今回到達した最奥の「平瀬鉄橋跡」。
多分、現在残っている痕跡の中では一番保存状態が良いものかもしれません。
通常の鉄道では考えられないようなきついカーブが林鉄を感じさせます。
河床からの高さは20~25mあるでしょうか。
皆、笑顔はひきつっています。
対岸にはこんなコンクリート橋の痕跡も。
この写真の場所に計画された「戸草ダム」(計画中止)によってその上流にあった集落は集団離村を余儀なくされたという経緯もあります。
果たしてそこで暮らしてきた方々はどんな思いでいるのか。
世の中の大きな流れに翻弄され続けてきた山里の暮らし。
その暮らしの一部を支え続けてきたであろう森林鉄道。
単なるノスタルジーでは語れぬ複雑な思いがそこにはあるはずです。
そしてシメは「ざんざ亭」のジビエコース。
こんなすっきりとしたローメンは初めての経験。
いやもはやローメンというより新たな一品といえるかも。
いままで頂いてきた鹿肉はどこかでケモノ臭さを感じさせるものでしたが、こちらのそれはまったく感じせません。
やはりさばき方、事後処理の仕方によってこんなにもかわるものなのですね。クセになるおいしさです。
甘酒のジェラードもおいしゅうございました。
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