原点回帰
来春から予定している仕事は、お施主さんご親族の山から伐りだした丸太を使うという大仕事。
先日、その材がはるばる高知から届き、こちらの材木屋(株式会社有賀製材所)さんのご厚意によって作業場をお借りして、背挽き(芯もちの材料は割れを防ぐため、材の中心まで丸鋸目を入れます)、桟積みが完了しました。
普段、材木屋さんから材料を仕入れる場合は、できるだけ素直な良い材料だけを所望しますが、こうして原木丸太からとなるとそういうわけにはいきません。
虫食いなどの訳あり材も、すべてくまなく使い尽くせるよう、適材適所の仕分けが必要になります。
いつもは材木屋さんに任せっきりにしている、こうした地道でしんどい作業は、大工仕事の原点ともいえ、とても貴重な経験になります。
厚さ種類ごとに分類。住宅一軒分となると多種多様。いつもはこうして梁、桁にまで背挽きを入れることはしませんが、今回は乾燥期間が長いため施工。継手の作成に少し工夫が必要です。
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