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階段仕事

  カテゴリー:伊那市 事務所兼自宅  タグ:


現場の造作仕事もようやく2/3くらい進み、階段の造作にとりかかりました。

この階段仕事、出来てしまえば、どうということもない物なのですが、造作としては手間のかかるもののひとつです。

まず、部材の一つ一つが大きい事。
特に棒階段と呼ばれる直線で上るタイプの物の場合、厚さ4cm巾30㎝長さ4m程度の親板が2本必要になります。また短いながら同サイズの段板も階段の段数分(通常12枚ほど)要します。

次に、他との絡みが多い事。
階段ですので、当然と言えば当然なのですが1階、2階それぞれに接する部分があり、取り付けには、そことの摺り合わせの必要が生じます。特に2階の床を支えている梁などは狂いなど生じている事も多く、なかなかすんなりと納めさせてはくれません。

そして、音鳴りなどの気を配る必要があること。
使い始めると毎日のように人が上り下りし、部材部材の端部には相当の力がかかります。いい加減な施工などしてあれば、すぐに「ウグイス張り」の廊下のような音がしてきてしまいます。他にも増して部材の取り付けには神経を使わねばなりません。

そんな大工泣かせの階段ですが、最近のメーカーハウスなどでは、キットのものを組み立て取り付けるだけになってしまっているようです。
これだけ手間のかかるものなのですから、当然なのでしょうが、本当は設計者、施工者の考え方、個性、技術が顕著に表れる部分でもあるのです。
私が他の方の現場を見学させてもらう時に、ここを見逃すことはまずありません。多分、多くのその筋の方(?)もそうだと思います。
それだけになんとか思ったように納められた時の満足感はひとしおなのです(まず満点という訳にはいきませんが・・・)。

来週の末頃には出来上がり、中盤のヤマを乗り越えられる予定なのですが(目論見通り事がすすんだ試めしがまずありません)。
果たしてどうなることやら・・・。

(写真は加工前の親板と現場に沢山落ちていたドングリ。いくら暑くとも季節は確実に進んでいます)

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階段仕事 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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