なんとも身勝手な・・・
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ニセアカシヤの花が最盛期となり、林全体からその甘い香りが漂っています。
初夏を代表する香りともいえるこの樹ですが、根張りが浅いため倒れやすく、また河川敷などでは洪水時、堤防などを破壊する要因ともなり、近年では厄介物扱いされ各地で伐採が進んでいるとききます。
が一方で重要な蜂蜜の蜜源でもあり、養蜂家にとってはなくてはならぬ樹でもあるとされています。
元はといえば、手っ取り早い緑化木として輸入移植されたものが、その旺盛な繁殖力によって瞬く間に全国に拡がってしまったという、人間の勝手な都合によって救世主から一転厄介モノ呼ばわりされるようになってしまった不遇の樹ともいえるでしょう。
確かに我が家でも、伐採後残してしまった残存根からの発芽は毎年続き、一年放っておけばすぐに生い茂ってしまう生命力に手を焼いています。
が、一年に一度だけでもこうして癒しの香りを届けてくれるのですから、管理できる範囲に手入れをして付き合っていってやろう・・・最近はそう思い直しつつあります。
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