建築工房 富澤

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墨付け開始

  カテゴリー:駒ヶ根市 S邸  タグ:


現場の墨付けが始まりました。

樹木として役目を終えた木に再び命を吹き込む作業。

書いていて自分でも赤面してしまうような表現ですが、何度経験してもこの墨付けは使命感を感じ、緊張する作業です。

世の中のほとんどがプレカット(刻み作業の外注)なってしまっている現在。
コストなどを考えると必然なのかもしれませんが、どうしてもこの大切な工程を人任せにすることはできず、こうしてひとつ一つ材木とにらめっこをしながらの作業が続きます。

それだけ木と向き合う時間は長くなりますので、建前時、あれだけの材木に囲まれてしまっても、その木目や仕口を見ただけで、ほぼ、どこの部材として使われるのか判断できるまでになります。

これが、最終的な仕上がり具合まで影響を及ぼす・・・
そう自分自身に言いきかせ、今日も薄暗い工場での作業が続きます。

けっして自己満足だけには陥らぬようにと肝に銘じながら。

                

これまでのコメント

  • 伊那の大工(管理人) より:

    匂う?
    いえいえ、最近は汗臭さに加え加齢臭も漂い始めましたから・・・

  • 菅原 より:

    Unknown
    冨澤さんは100%大丈夫です。人柄がさりげないので。だからSUGOI。

  • 伊那の大工(管理人) より:

    Unknown
    あまりに自分の色が出すぎてしまうのも、どうかなと思っています。
    サラッと、さりげなく香るかな程度が理想なのですが・・・。
    そのさじ加減は永遠の課題です。

  • 菅原 より:

    Unknown
    カオスな住宅産業という中、刻む人の中でも、どれだけ気持ちが入っているかまでは中々伝わってくれないもの。違いは何?って思う人が大半。でも、今だからこそ凄いでしょって・・・その辺の微妙なラインが大事。違いの分かる男・女が。。もどかしい。

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墨付け開始 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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