30年ぶり(?)の・・・
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帰省している長男(21歳)がレコードの音を聴いてみたいと言い出しました。
我が家には、学生時代からの幾多の引越しもかろうじて乗り切ってきたレコードプレーヤーと段ボール箱一箱に減ってしまったレコードがあるにはあったのですが、ご多分に漏れず物置の奥でホコリをかぶって眠ったままの状態でした。
使用にあたって、まず電源は入るのか。そしてPHONO端子対応のアンプがあるのか。不安な点は数々ありましたが、プレヤーとともに「PHONOイコライザー」なるものも梱包されていて(多分、覚えは全くないものの昔購入していたらしい)事なきを得ました。
まずレコードをジャケットから取り出す。
このジャケットから匂うちょっとカビ臭い紙の香りに子供たちはまず感動。
中に同封されている大きな紙のライナーノートに再び感動。
確かにCDのそれに比べても大きく、加えてネット上で音楽をやりとりする現在では、それすら存在しないのですからもっともなことかもしれません。
そしてレコードの溝に指紋を付けぬよう端と中心部を持ってターンテーブルにセット。
電源SWをONにし、回転数を33 1/3分にあわせ、モータースイッチオン(オーッ回る)。
カートリッジ部を優しく持ってレコードの端上部へ。
最後にDawnボタンをON。
果たして・・・プチプチという静電気やホコリを拾う雑音も懐かしく、突然響き渡るビリー・ジョエル。
家族皆も驚きの声を上げしばし聞き入ってしまいました。
スピーカーから流れてくる音は30年以上の封印を解かれたかのよう。
その流れる出る音に家族は聴き入り、私は当時それを聴いていた下宿の風景を思い出していました。
それにしても、単に塩ビの盤に付けた溝にこれだけの情報が閉じ込められているということは驚きです。
そしてそれを拾い出すツールも針とは。
シンプルな構造ゆえ年月が経っても、当時と変わらぬ音を再生できたのでしょう。
果たして現在主流のデジタル機器は数十年後同じように聴くことができるのか、懐疑的に捉えておく方が正解だと、私は考えています。
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