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恵那へ

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三男坊と同じ学校に通う友人(後輩)の家を訪ねてきました。

場所は岐阜県恵那市山岡町。

一番近いお隣の家まで1.2kmある、文字通り「山の中のポツンと一軒家」にお住まいで、自宅前には自給自足生活を支える田んぼ、畑、林が広がっています。

自宅裏には湧水を引き込んで子供たち(!)が作った池。

中にはイワナ、鯉が泳いでいます。

室内を見渡すと台所にガスなどの調理器具はなく、薪ストーブコンロと七輪が・・・

そしてまだ煙突がつながっていないため稼働はしておりませんがレンガを積んで作ったカマドも鎮座しています。

トイレは・・・基本的にありません。

屋外でスコップの上に用を足し、それを刈草などと一緒に積んで堆肥化し、その発酵熱までも苗おこしに使うという徹底ぶり(ただし来客用にコンポストトイレは計画中とのこと)。

助手席後ろのタンクが燃料タンク(冬季の始動時は軽油使用のため本来の燃料タンクと併用)

極めつけは自動車燃料。

てんぷら油などの廃油をろ過し、それを直接ディーゼル燃料として使っています。

軽油と混ぜて使うと脱法行為になるそうなのですが、純粋に植物油のみを原料として使うことは違法ではなく、車検証の「燃料」も植物油と記載変更しているとのこと。

これで20万km以上走ってきたとのことですのでエンジンにはなんら問題はないようです。

後ろを走らせていただいたら、まんま食べ物屋さんのダクトから香ってくる匂いがしました。

 

仏に帰依する身(本職はお寺の副住職さん)なので、基本的に肉食はせず、自宅で採れた作物のみを食す、自給自足の生活。

夏場はともかく、冬場はコメと大根のみの貧困生活になってしまうとおっしゃっておられましたが、それをも高笑いで吹き飛ばしてしまうような、正真正銘の地に足をつけた暮らしがそこにはありました。

 

日々の生活に追われ、とかく安易な方向に流されてしまっている我が生活。

そこまで徹底した暮らしはとてもかないませんが、できることからひとつづつ自己完結できるようことを試してみよう・・・

そんなとても良い刺激をいただいた訪問になりました。

 

 

 

 

 

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恵那へ 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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