現状を見据えた警告を
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毎日地元新聞に発表されている空間放射線量。
ここ白河市は約0.5μSv/h。
年間では4.4mmSv受ける換算になります。
これが人体に与える影響はいかほどのものなのか。
ある学者は、その程度ではまったく問題ないといい、一方では国際放射線防護委員会(ICRP)が定めてる1.0mmSv/年を越えているのだから少なからず影響は出てくるという声もあります。
これがもし目に見えたり匂ったり、あるいはすぐに人体に影響が出てくるような物質であればもっと警戒もするのでしょうが、まったく見えもせず匂わない、仮にその影響があったとしても何十年も先ということであれば、通常生活している人に注意して暮らせと警告したとしてもとても無理な話なのでしょう。
除染も学校などでは行われているとの報道はあり、それをすべての地域において行うべきとの提言もあるようですが、現実的に考えればとても無理な話で、現場の状況を把握していない、むしろ無責任な警告だろうと、現地に滞在してみて強く感じました。
7/25付け福島民報のコラム「あぶくま抄」に掲載されていた
~避難すべきと親切にアドバイスしてくれる評論家がいる。遠い福島を思ってのご託宣のような言葉ありがたい限りだ。しかし軽く口にされる『避難』に地元としては『どこか違う』といらだってしまう。(中略)県民の多くはここにいてこそ言えることがあるという覚悟が整いつつあるのではないか。~
の言葉は地元に住む方々の思いを代弁しているのでしょう。
同じ国に住む人間としてどうしていったらよいのか、自分の中でまだ答えは出てきません。
とにかく今は、より深刻な状況に置かれている立場の方々を助けられる力になるべく動いています。
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