墨付け開始
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樹木として役目を終えた木に再び命を吹き込む作業。
書いていて自分でも赤面してしまうような表現ですが、何度経験してもこの墨付けは使命感を感じ、緊張する作業です。
世の中のほとんどがプレカット(刻み作業の外注)なってしまっている現在。
コストなどを考えると必然なのかもしれませんが、どうしてもこの大切な工程を人任せにすることはできず、こうしてひとつ一つ材木とにらめっこをしながらの作業が続きます。
それだけ木と向き合う時間は長くなりますので、建前時、あれだけの材木に囲まれてしまっても、その木目や仕口を見ただけで、ほぼ、どこの部材として使われるのか判断できるまでになります。
これが、最終的な仕上がり具合まで影響を及ぼす・・・
そう自分自身に言いきかせ、今日も薄暗い工場での作業が続きます。