他人には渡したくない工程
前回に引き続き墨付け・刻み作業。
まさに無から有を生み出す、モノづくりの原点のような工程。
私が携わっている家づくりにも様々な工程があって、どれ一つ欠けても成立しないわけですが、その中でも初っ端に位置するこれはとても大切な作業になります。
ですから、この部分を人任せ(プレカット)にすることは、とても勇気のいることで、私自身はいまだ頼むことができずにいます。
イヤ正直にいえば、一番しんどくとも、やりがいがあって達成感のある作業になりますから、決して他人には渡したくない部分でもあるわけです。
この作業を自ら行うということは、材料の選択から始まり、木取、墨付け、刻み、仕上げ、運搬、そのすべてこなす必要があり、純粋にコストの事だけを考えたらけっして賢い選択とはいえないのかもしれません。
それでも、今までの苦労が形になって家が仕上がった時、あぁやってよかったと思えることが、これを続ける原動力になっている・・・そう思います。
いやチョッと格好つけすぎました。
現実はどうやってこの気力と体力をもたせていくか・・・マラソンのような持久戦の毎日です。
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