どうなっていくのか・・・
カテゴリー:その他, リフォーム, 仕事, 建築について思うことつれづれ タグ:アスベスト
年末より従事していた工事が無事終了いたしました。
今回は壁を共有している建物の片方を完全に解体、更地化し半分の建物の外壁を作り直すという仕事でした。
実際に壊し出してみると、柱だけでなく梁まで共有していた等、想定外の事も多々あり、なかなかの難工事となりましたが、建て主さん双方のご理解もあって、まとめきることができました(今回のケースでは壁復旧工事分は建て主さん双方の折半。ここの調整がいまくいかず、ブルーシートなどで覆った仮壁のまま放置された物件も多々見かけます)。
Before
今後、世代交代が進み不要になっていく建物の存在は、増えていく一方になることでしょう。
しかしこれからは安易な解体も決して許されぬ状況になりつつあります。
昨年10月より解体・改修時に「アスベスト事前調査」が義務化され、先日それにに必要な「作業主任技術者」「調査者」の資格講習を受講してきました。
2000年以前に建築されたそのほとんどの建物に多かれ少なかれ「アスベスト」が存在する可能性があり、それをリフォーム、解体していくにあたってはより慎重な工程が必要になり、結果多額な費用がかかっていくことが必至な状況です。
なぜいまになって、これほどまで気を使った処理をしていかなければならないのか・・・先人が良かれと思って使ってきたモノ(耐火、クラック防止の適材として多方面に使われてきました)がこんな厄介者だったとは・・・恨み節も叩きたくなります。
数十年後の健康にかかわってくる問題ですので、決して安易に考えてはいけない問題であることは頭では理解できているつもりです。
しかしそうでなくとも人口が減り、諸々の事に簡単に費用捻出もできぬ現実もあります。
建築に携わっている者の一人として、リフォーム工事など、今後どのように対処していったらよいのか、正直まだ答えは見出せずにいます。
コメントする