生き証人
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今回の材木は、山から出したものをできるだけ無駄なく製材したので、中にはこんなものもありました。
写真ではわかりずらいと思いますが、これはキツツキの巣の痕です。
(キツツキのあとコムクドリなど何年にも亘って巣穴として利用されていました。鳥たちの賃貸住宅を伐ってしまったわけです。ごめん)
キツツキとて木であれば、なんでもかんでも穴を開けているかというと、決してそんなことはなく、少し弱りかけたり、比較的柔らかい樹種を選んでいるようです。
ちなみにこれはサワラ。たしかに柔らかく、楽に開けられそうです。
通常、こんなものは製品としては欠陥ですので、市場に流通することはまずないのですが、実際には、そんな様々な経歴が木には刻まれています。
散弾銃の鉛玉などは結構頻繁にお目にかかります。
南洋材などには砲弾の破片があり、それによって帯鋸の刃を傷めるという話をよく耳にします。ベトナム戦争時のものかカンボジア内戦時のものか、はたまた太平洋戦争当時のものなどもあるのでしょうか。
まさに生き証人です。
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