建築工房 富澤

ブログ

失敗から学ぶ

  カテゴリー:仕事  タグ:


15年近く前にリフォーム工事をさせていただいたお施主さんより床から粉のようなものが出ているので見てもらえないかと連絡が入りました。

時期が時期だけにシロアリ発生かと覚悟を決めて確認にいったところ・・・
床板に入っていたのはカミキリムシでした。

この場合、外部から侵入してくることは考えにくく、板に幼虫が潜んでいたものを貼ってしまったと考えて間違いないでしょう。

板材を仕入れている製材屋さんは当時まだ人工乾燥機を導入しておらず、天日乾燥のみでしたのでその可能性は十分にあったわけです。
目視で虫穴、ノタなどは除去していたつもりだったのですが・・・、見落としがあったのです。

どこまで被害が広がっているか、恐る恐る丸鋸を入れながら確認ていきましたが、幸いほぼ1枚だけの食害にとどまっていてくれ(サネ部分のみ隣がやられていましたので交換)、その板を貼り替えるということでお施主さんの了解を得ることができました。

今回はお施主さんのご理解に甘えさせていただきましたが、こういった虫による食害についての気配りが十分でなかったと言われても仕方がありません。
無垢の素材を使っていくということはこういうリスクもあるのだということを肝に銘じ、今後に生かしていくつもりです。

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

失敗から学ぶ 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

Copyright©建築工房 富澤,2015 All Rights Reserved.