新建材の行く末

     2016/09/16

notes6
築50年を超える住宅の営繕に入っています。

これくらいの住宅ですと、新築当時そのままということはまずなく、こちらのお宅の場合も、途中、何度かの改装を経ていることがうかがえます。

ベースになっている外壁は、赤松の下見板なのですが、その上には、多分昭和40年代の頃から流行り始めたであろう、紙を圧縮し表面を塗装した外壁材(いわゆるサイディングのはしり)が、張られていました。

多分、張り上げた当時は、流行の最先端(?)をいく素材で、時代を象徴するものだったのでしょうが、40年近く経った現在では、だいぶ疲れが見え、失礼ながら決して見映えのするものとは言えなくなっていました。
一方、元々張られていた、松の下見板。年月によるそれなりの風化は見られたものの、それがかえって、良い味を醸し出し、魅力的なものになっていました。

当初は、予算なども考慮し、金属サイディングに張り替える予定だったのですが、この姿を見て、お施主さんにも了解してもらった上で、急遽、唐松の無垢板の外壁に変更させていただきました。
notes7

 -建築について思うことつれづれ

  関連記事

手刻みへのこだわり

現在、木造住宅のその構造部分(柱や梁といった根幹をなす部分)は、コンピュータ制御 …

結い

友人の大工の建前の応援に、一週間ほど安曇野市豊科まで通っていました。 連日の猛暑 …

手描きの行く末

「えっいまだに」といわれそうですが、私はまだ手描きで図面をひいています。 CAD …

素材選択の大切さ

先日来、築50年以上経った住宅の営繕に入っています。 主な作業内容は、シロアリで …

完成見学会雑感

近所で県内でも有数の木造住宅着工件数を誇る会社の住宅完成見学会があり、それに出か …

「請負う」ということについて

  「建築工房 富澤」は会社組織ではありませんので、基本的に従業員はいません。 …

墨付け開始

現場の墨付けが始まりました。 樹木として役目を終えた木に再び命を吹き込む作業。 …

数値をとるか感覚をとるか

ここのところの寒波はこの冬一番の冷え込みをもたらしているようです。 我が家の外の …

自然素材を相手にするということ

建前も一段落し、板金屋さんが屋根工事中。 ようやく雨漏りの心配もなくなり、一安心 …

労働の結晶

現場の方は外周りの板壁や塗り壁の部分は終わり、現在内部の床を張り始めています。 …

PAGE TOP