建築工房 富澤

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結い

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友人の大工の建前の応援に、一週間ほど安曇野市豊科まで通っていました。
連日の猛暑は、さすがにこたえ、休憩のたびにシャツを着替え、道具袋には水筒持参といった熱中症対策をしながらでの作業でした。

私を含め、仲間の大工たちは、通常は個人あるいは2~3人といった、ごく少人数で仕事をしています。
しかし、建前のように多くの人手が必要な時は、その仲間に声をかけ協力してもらっての作業になります。
今回も建前当日は9人集まりました。

これだけの人手を常時確保しておくのは、たとえ大きな建設会社や工務店でも厳しく、しかし作業の場面場面で必要な人手に開きがあるこの業界特有の工程形態に即した形で、こうした協力関係(「結い」とも呼ばれます)ができあがってきたのでしょう。

この暑さの中、できることなら休みたい気持ちもありましたが、自分の建前の時は、連日吹雪の中、協力してくれたメンバーのことを思うとそういう訳にもいかず、冗談をいいあって暑さをまぎらわしながら仕事を進めていました。

こうした前時代的な形態が適切なのかどうかはわかりませんが、久しぶりに集まったのだからと、お昼休みに缶ビールを飲みながら、お互いの仕事上のミスも笑いあえる肴にしての語らいに、つい休み時間が過ぎてしまう毎日でした。
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結い 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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