住宅版エコポイントに怒る

     2016/09/16

notes15
住宅版エコポイントに関する講習会に参加し、その内容を確認してきました。
要は、省エネ対応の住宅工事に対し、30万円を上限とした補助金を出すというものなのです。

しかしこのエコポイント、家電製品と大きく異なるのは、地域によって省エネ基準が違うため、ポイントをもらうために選ぶ製品も、住んでいる地域によって格差があるのです。

具体的な例として1,690*1,800(巾*高さ)のサッシを見てみると・・・

私の住む長野県伊那市は地域区分がⅡ地域(北海道などに次いで寒いとされている)ですので、本体内側が樹脂、ガラスが低放射複層タイプとなりますので\80,000(定価)となります。
一方、首都圏以南のⅢ・Ⅳ地域であれば本体はアルミ、複層ガラス仕様、\53,100のものでクリアできることになります。

床や壁、天井などに入れる断熱材も同様に、寒冷地ではより高性能な仕様が求められることになり、当然のことながら、金額もそれに応じて高くなっていくのです。

新築の場合、その全ての条件を満たしていなければ支給されぬことになっていますので、寒冷地ではより高価な仕様にして、はじめて暖地と同じポイントが付与されるということなのです。

確かに我々の住む地域では初めから暖地に比べ、より高性能とされる(!)仕様のものを選んでいますが、それでも通常はそんなオーバークオリティーなものは選択していません(断熱材など普通の仕様では施工不可能!)。

ポイントをもらうためには、より多額の出費をして工事をしなければならない。しかもそれが地域によって違う。
これは、ある意味では地域差別にほかならないと思います。

せめて出費額に応じた比率で付与されるような制度にしてもらえれば納得はいくのですが、現行のままではとても勧められるような代物ではありません。

建設業界、ひいては日本経済全体の活性化を期待して「エコ」に名を借りた制度とは予想していましたが、あまりにずさんで、寒冷地域を差別したこの政策には、怒りすらおぼえます。

「友愛」を標榜する政府。無知なのか確信犯なのかその真意は掴めませんが、このままいけば、とても明るい未来は期待できそうにありません。

 -建築について思うことつれづれ

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