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古本の愉しみ

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無類の本好きというわけではありませんが、ぽっと時間が空いてしまった時など手元に活字媒体がないと不安になる方です。
ジャンルは特別これといって決まっているおらず、それこそ何からなにまで幅広く手を出す方ですので、乱雑に積んである本を横目でながめられては、節操がないのねえと、家人にはしばしば呆れられています(守備範囲が広いといってほしい・・・)。

本の収集癖はありませんので、図書館で借りてもかまわないのですが、なにしろ興味のあるところには折り目をいれたり、付箋をはさんだりする性質(たち)ですので、自分の持ち物としなければ迷惑がかかります。
よって、どうしても少ないこずかいの中から購入せざるをえず、日々その欲求と葛藤しています。

そんな中、最近はやりのチェーン店展開している古本屋やネットの店舗はとてもありがたく、だいぶお世話になっています。
特にネットで探せば、値段はともかく欲しい本はほとんど探せ大助かりです。

このネット販売。店舗形態あるいはそれを専業としている方ばかりではなく、ごく一般の人も出品していることが特徴です。
送られてきた本の中に、しおりやメモがはさまっていたりすることも多々あり、またその人の部屋の匂いもかすかに残っていることもあります(先日手に入れた本にはひどく煙草の匂いが残っていて閉口しましたが・・・)。

本を綺麗に保存しておきたいという人にとっては、迷惑な話なのでしょうが、前の持ち主がどんな部屋でどんな気持ちでこの本を読んでいたのだろうかと、思いめぐらすことができ、文字通り生活の匂いのする本を手にすることができるこの方法が、私は大好きです(貧乏人の負け惜しみとはけっして言わぬように)。

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古本の愉しみ 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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