完成見学会雑感
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近所で県内でも有数の木造住宅着工件数を誇る会社の住宅完成見学会があり、それに出かけてきました。
同業者ゆえ、先方も正直なところありがたくはない訪問だったのでしょうが、それでも快く見学させてくれました(感謝しております)。
無垢の木を使いながらけっして野暮ったくはない洗練されたデザイン。
一見シンプルながら実は複雑な納まりにうまく対応した職人の技術。
土地の購入からローンの世話までするお客さんへの対応。
どれも自分には足りないものばかりだと、反省すること、学ぶべきことの多い有意義な見学となりました。
ひるがえって我々のような超零細規模の大工がお施主さんに対してアピールできる点は何なのか。
営業と設計、施工が分離されていないゆえに一体感のある対応。
野暮ったくもあるが木の特性を生かした構造美。
一度たずさわれば、終生対応する覚悟はできているメインテナンス。
どれも、ややもすれば独りよがりなものになってしまう可能性ははらんでいますが、それでも、もしアドバンテージがあるとすればこういった点なのかなと、我が家に帰る道すがら考えていました。
まあ年に数十棟の数をこなす建設会社と、1棟がいいとこの零細大工が同じ土俵であらそうこと自体無理があり比較にもならないのでしょうが・・・
これまでのコメント
ありがとうございます
そうですね。
身の丈に合ったスタイルでやっていくしかありませんものね。
誤解を恐れずに云えば、お施主さんとの出会いは男女の恋の始まりと同じ、そしてその関係は夫婦生活の様に末長く続くと、大胆にも考えています(いまだにそんな恋仲になったお相手はおりませんが・・・)。
ですので、同時に複数の方とお付き合いすることはできませんし(そんな器量がほしいものですが)、完成後もずーっとその経過は気になる訳です。
このスタイルで仕事を続けている限り、これ以上、数をこなすことは無理でしょうし、そのつもりもありません。
よって、菅原さんのところから仕入させていただく材木の量も限られたものになってしまうと思いますが、これからもよろしくお付き合いのほどをお願いします。
家作りは相性ですか?
本日はありがとうございました。
私は今の仕事を通じて感じる事は、大工さん=お施主さん とのリレーションが取れていれば家作りは双方にとって良い事に尽きる(特に最大の買い物であるお施主さんにとっては最高の感動を経験できるかできないかぐらい大きな事)と感じます。
そんな中作ってもらう大工との直接的なやり取りのなかで双方の相性含めた信頼関係が築ける家作り程、楽しい事はないだろうな~と常々感じる次第です。
富澤さんの所はそういった家作りをされていると思うのでそれが最大のセールスポイントではないでしょうか?
まぁお客さんも、もちろん知った上で話をされているのでしょうが。
零細=悪ではなく、お施主さんにとってはじっくりと家つくりしてくれる最高の環境であるという考えを持ってもらいたいものですね。それには相性という要素が結構な割合を占めていますよね。
これからは、そういった既存型にはめない対応ができる誠実な工務店が生き残るものと信じております。もちろん木が使いこなせる技術がある事は言うまでもありませんが!
今は大変かもしれませんが頑張ってください。山梨は少しずつ景気が戻ってきている様です。長野へはこれから波及していくものと思われます。
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