お茶考
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私たちの現場では、ほぼ決まってお昼のほかに午前10時、午後3時にお茶の時間を確保しています。
昔の職人さん達の様に常時激しい肉体労働をしているわけではありませんので、身体をを休めるという意味合いは少ないのですが、一息を入れ、たわいもない話をすることは、お互いのコミニュケーションを深めるにはとても貴重な時間だと考えています。
先日、さる工務店の現場に、急遽応援という形で入ったのですが、そちらの休憩の風景は我々から見ると異様なものでした。
時間になると職人が皆自分の車に戻っていくのです。そして個々煙草をふかしたり、雑誌を読んだり・・・そしてきっかり15分後に現場に戻り仕事を始める・・・。
まるで学生時代にアルバイトしていた工場での時間を区切られた休憩風景そのもの。
あんな機械仕掛けのロボットの様な作業をするのも管理するのもゴメンだと思って、この世界に入ったつもりだったのですが、作業効率化の波はここにも押し寄せてきたわけです。
ONとOFFをはっきりさせて仕事に臨むということを否定するつもりはありません。
時間どおりきっちりと働くというのは、それはそれで大切なことだろうと思います。
しかしそれ以上の繋がりを働いているもの同志が求めず、密なコミニュケーションが図られぬとしたら・・・
実際の現場では、各職方が入るタイミングなどはとても微妙で、少し遅れただけでとてもやりずらくなってしまうことなどが多々あります。
お互い顔の見える仲間同士という意識の中で仕事をしていれば、他の職方にまで気を配って助言などをしてくれることはしょっちゅうです。
現場管理者の能力の欠如といわれてしまえばそれまでですが、コミニュケーションを密にすることによって、その欠点が補われるのだとしたら、日常のお茶の時間も決して無駄な時間とは言えないと私は思うのです。
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