そんなに前がかりになって・・・
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2020年のオリンピック開催が東京に決まりました。
子供達が無邪気に喜んでいる姿はまあ許せるとしても、大人まで両手を挙げて歓迎している様子には、いささかの違和感をおぼえている私がいます。
ニュース報道などによれば施設や交通網整備への直接的なものに始まり、宿泊施設など観光客目当てのものまでありとあらゆる部分に亘っての効果がある、魔法のイベントの如き解説がなされています。
果たして本当にそうなってくれるのでしょうか?
そしてもしそうなってくれたとして、それは我々にとって本当に幸せなことなのでしょうか?
私の住む長野県では1998年に冬季オリンピックが開催されやはり同じように交通網から施設整備が随所でなされ、宿泊施設なども明らかに過剰建設されました。
ホンのひと時のお祭り騒ぎだとわかっていたはずなのに、目の前に金蔓がぶら下がっているとやはり人間は冷静さを失ってしまうのでしょう。
結果、現在では各所で閑古鳥が鳴き廃業に追い込まれ、施設の多額な維持費は大きな負担になりその存続が危ぶまれているものも少なくありません(ほとんど?)。
前回大会が開かれた1964年は高度経済成長黎明期であり、そのために整備されたインフラは以降の経済発展に寄与したのは確かなところでしょう。
しかしその多くがすでに整っている現在、果たしてあの時のような期待をしてよいのでしょうか。
そして何より、一時のバブル経済がもたらす功罪について、冷静に見つめて事にあたるべきではないか、東京オリンピック年度生まれの私はそう思っています。
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