1988年10月18日
35年前の1988年10月18日、仲間の多くが就職なども決まり、あとは卒業論文を仕上げるのみ・・・そんな頃、将来に対しまだ何も目標が見いだせずにいた私はとりあえず現実から逃避するために海外放浪の旅に出ました。
インド、ネパール、タイ・・・大学を1年休学しアルバイトして貯めた資金でできるだけ長く旅をするにはいわゆる先進国はムリ、とにかく1日移動も含めて日本円で1,000円程度で暮らしていける国というのはアジアのそれらの国でした(現在は各国の物価も上がり、円も安くなっていますからとてもそんなわけにはいかないでしょうが・・・)。
それでも初めての海外旅行、初めての飛行機旅は新鮮で、旅の初めは、なにもかもが刺激を与えてくれ、1日があっという間に過ぎてきました。
ネパールでのトレッキング、その後南下しインドの南端までで4ヶ月、そしてタイにひと月。
その頃になると、旅は日常になってしまい、何も目的ももたずにただ一日過ごしている自分に嫌気がさしてきてしまいました。
こんなんではダメだ、なにか手に職をつけ、世界のどこにいても食っていけるようになろう・・・のちに木工、大工の道を目指すことになった原点はこの旅の、最後の怠惰な生活にあったのですからなんとも皮肉なものです。
今こうして当時のことを思い出しているのも、三男がこのまま大学に在籍していても将来が見いだせないと、同じように休学し自宅に戻ってきていることもあるのかもしれません。
親として思うところは沢山ありますが、当時の自分を思い返してみれば、ここで口にすることはグッと我慢。
本人が何かを探し出せるまで待つしか方法はなさそうです。
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