たまには気分転換
予定していた仕事が少し早く片付いたので今朝は普段の早朝ランを少し延長して近所の権兵衛峠(1,523m)まで。
毎日眺めているはずなのにこちらへ来るのは10年ぶりくらい。
しかも旧峠道を辿るのは初。
まあ距離もないし朝飯前には帰ってこれるだろうとタカをくくって出かけたのですが・・・
往路は送電線のある鉄塔下道。
刈払いもしっかりされていて歩き(走り?)やすい道ですがなかなかの急勾配。
トレイルランには程遠く、ほとんど気持ちだけランの牛歩行。
そんなヘロヘロ状態の目に飛び込んできたケモノの足跡・・・
大きさと爪の具合からしてどうやらクマ。
ハッキリした形跡から昨日の雨以降のものに違いなく、お守りにと持ってきた鈴をここからは手でしっかりと振りながら、いつでも逃げられる準備をしながらの行動。
一方このあたりからは里山では盗掘などによって、すっかり数を減らしてしまっている可憐なササユリがそこかしこの道端に。
眺望がいいところは送電線の下のみというのが興ざめですが、ほどなくして
頂上到着。
ここまで自宅出発から約1時間。
帰路は
昔から歩かれている峠道へ。
しかしここ最近整備されていないらしく、一見すると、どこが道だかわからないような箇所も多数。
それでも雨上りの森の中はなかなかに幻想的。
これぞ早起きは「三文の得」の景色でしょうか。
振り返れば峠の鞍部はあんな上。
復路は45分ほどの行程で、いつものランとさして変わらず無事帰宅。
クマとの遭遇だけはご遠慮願いたいところですが、舗装された道にはない刺激はレギュラーコースに格上げの予感がします。
それにしてもこの山道を馬に荷を乗せ行き来していたというのがさほど遠い昔ではない(昭和30年代頃まで)というのにはあらためて驚かされます。
私が修行をした工務店の大工の同僚にも峠を越えた木曽 萱ケ平から通っていた職人がいたと聞いていますので、この峠道はごく普通の生活道路だったのでしょう。
その時代から人々を見守りつづけてきたであろう今は草に埋もれてしまっている道祖神や道標が、それを物語っておりました。
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