40年ぶりの
先の帰省で実家の整理をしていたところ、私が小学生の頃、小遣いを貯めて購入したラジオがみつかりました。
当時、「BCL」と称し色々な放送局に受信証(ベリカード)なるものを請求してコレクションすることが流行っており、皆にもれず私もその為に買ったラジオでした。
子供の自分には、放送内容は大人びていて解らず、もっぱらカードのためだけに受信していた思い出があります。
で、そのラジオ。
電源を入れてみるといまだに現役。
普通に音が出ます。
それどころか、今現場で使用しているラジオよりもはるかに感度がいいのです。
建設現場というのは、足場で囲まれているせいなのか、ラジオ電波は弱くなりがちで、ちょっと中継局から離れたところなどでは、雑音に悩まされることはしばしばです。
普段の私の作業場もその例に漏れず、雑音に悩まされていたのですが、このラジオに換えてみたら、びっくりするほどクリアな音で受信することができたのです。
ネットなどで調べてみると、当時のラジオは特にAMなどを受信するための内蔵アンテナが大きく、微弱な電波を拾うための機能が優れていたとのこと。
感度がいいのは当然のことだったのです。
考えてみれば、現在ラジオを聴いている人がもし音質を求めるなら、インターネットを利用することでしょう。
AMでさえFM同様のクリアな音で聴くことができるのですから、そちらが主流となり、メーカーもラジオの受信性能を上げることに大して力を注がないというのもうなずけることです。
しかし、我々のような現場労働者にとってどんな環境でも手軽に扱えるラジオは大切な友。
40年の時を経て私のもとに戻ってきたそれは、再び貴重な相棒になりそうです。
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