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勘定に合うのか

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ドイツに続き、スイス政府も原発の段階的廃止を閣議決定しました。

その理由として
1.事故を起こした時のリスクがあまりに大きすぎること。
2.その安全性を高めるにはあまりにコストがかかりすぎとても採算に合わぬこと。

が主たるものとのことですが、この採算に合わないということを政府が公式に発表したというのはとても意味のある事だろうと思います。

今まで反、脱原発論者などは再三このコストについて追及してきましたが、国策として原発を位置づけてきたこともあり、税金投入などによって見せかけのコストはだいぶ低く抑えられてきた経緯がありました。
しかし将来にわたって管理し続けなければならない使用済み燃料の保管、事故が起きた時の補償(今回の事故がまさにこれに当たります)なども含めて計上すれば、とても採算に合わぬことは、素人の私でも容易に想像できます。

それに代わる代替エネルギーが見つからない等の理由で、上記のリスクには目をつぶり必要悪として原子力に頼ってきたのでしょうが、やはりもう現実を直視すべき時がきたのではないでしょうか。

多くの人を納得させるには、この採算に合わないというのはとても説得力のある理由だと思います。
理念や理想を語っているだけでは広がらぬ支持も、コストを問題とすれば、多くの人々の意向もだいぶ変わってくるのではないでしょうか。

多分、皆、こうしたことはうすうす感ずいていたのではないかと思いますが、これまで幸いにも決定的な事故がなかったために、ズルズルと問題を先送りにしてきてしまったのでしょう。

その事故が起きてしまった今、私たちにもその選択がせまられています。

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勘定に合うのか 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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