つながる命
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カミサンの父親が一年あまりの闘病の末亡くなり、その葬儀のために群馬県沼田市へ帰省しておりました。
昭和12年生まれの義父は、高度経済成長まっただ中、電気工事屋の社員としてそれこそ一生を仕事に捧げた「モーレツ社員」の人生でした。
貧しい農家の次男坊として生まれた本人には、生きていくことに精一杯で家庭などに目を向ける余裕などなかったのでしょう、まるで母子家庭のようだったとカミサンは振り返っていましたが、葬儀の際参列してくださった方々が、その仕事ぶりを賛辞していただいたことは、儀礼的な分を差し引いても家族にとってはうれしいお言葉でした。
戦後、日本社会を我々が引っ張っていくんだと、猪突猛進に突き進んできた我々親世代の頑張りが、今の日本の地位を築いてきたということは、賛否両論あるにせよ、やはり認めなければならない事実でしょう。
そして、これからどんな価値観を持って、どういう社会にしていくのかが、我々に託されている責務です。
当時の様な右肩上がりの成長はとても期待できない現代、一筋縄ではいかぬ難しい選択の連続になっていくことでしょうが、一人ひとりの頑張りが、社会を動かしていく力になっていくということはいつの時代とてかわらぬことでしょう。
人、一人の一生などたかが知れていますが、その思いを受け継ぎ次の世代に繋げていくという事が、我々が「ヒト」として遺伝子をつなげている大切な意味なのかもしれない、そんな事を考え続けていたこの一週間でした。
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