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マッチを見直す

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我が家は薪を燃料とするウッドボイラーですべての給湯をまかなっています。
以前も書いたように、これはとてもすぐれもので助かっているのですが、難点をあげるとすると着火をその都度自らしなければならないことが挙げられます。

仕事柄、焚きつけになる細い木材やカンナ屑は処分に困るほど出てくるのですが、それに点火する際に使用するライター、これが冬場着火してくれないのです。

その原因は多分外気温。
液化ガスを燃料としているライターは毎日気温が氷点下に下がる当地ではほとんど気化してくれないのです。
手で温める、よく振るなど色々試してはみましたが、着火するまで毎回だいぶイライラしておりました。

そんな時、ハタと気付いたのが昔ながらのマッチ。
ホームセンターでもライターの棚の片隅に申し訳程度に置かれている日影者の存在となっていましたが、果たして・・・。

いやなかなかどうしてやってくれます。
まず外気などにはまったく左右されず着火してくれます。
加えて、点火部だけでなく軸まで燃えてくれる火持ちの良さは、点きの悪い焚きモノの時などとても重宝します。火と指までの距離の短いライターでは熱くなってとてもこんな具合にはいかないでしょう。
そして、使用後にはすべて灰になって燃え尽きてくれる。
それを納めてある箱もすべてきれいサッパリです。

もうひとつ挙げるとするなら、あの摺る行為そして音。
いかにも点火する儀式のようなそれは、近頃電子着火なるものが主流となってしまったライターにはないワクワク感があります。

さて今日もそんなひと時の「火遊び」を楽しみましょうか(えぇあちらの「火遊び」もそれはそれで憧れですが・・・)。

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マッチを見直す 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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