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同感

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毎朝ジョギングをしている私にとって、走り始めて訪れる生理現象の欲求はきわめて悩ましいものでした。

起きてすぐ、もよおせば自宅で済ますことも可能なのですが、適度な運動と共に腸に刺激が加わるせいなのか、走り始めてきまって10~20分の頃、抜き差しならぬ事態に陥ってしまうことが日常だったのです。

近くに公衆トイレでもあればそこで済ましたいところですが、我がジョギングコースにあるのはたった一箇所。ピンポイントでそこに照準をあわせる術など残念ながら持ち合わせてはおりません(なにしろ事態は一刻をあらそうのです)。

そんな非常事態での方法はただ一つ。
そう、野に返すこと。
ただそのまま晒しておいたのでは、芳しい匂いがしますし、どなたかがその地雷を踏みつけてしまう恐れもあります。
ですので常に落ち葉などをかき分け、その中に事を済ませ再び落ち葉をかけること。
そして用足しには紙は使わず、近所にある葉っぱや草で代用するということを心がけてきました。

そんなきわめて自然な行為を家族に説明しても、誰も相手にはしてくれず、野蛮人呼ばわりされるのが常だったのですが、今回のこの講演を聴いてからというもの、家族の私を見る目が確実に変わったような気がします(気のせいか・・・?)。

講演内容はこちらを見ていただくのが間違いないと思いますが、要は人間とて自然界の一部なのだからその排泄物のみ忌み嫌って排除してしまうのはきわめて不自然であるということ。
そして、できる限り自然な形で野に戻してやることは、生物たちの餌や栄養補給にほかならない崇高な行為であるというものでした。

私が毎日ビクビクしながら行っていたことがそんな崇高なことであったとは・・・
いえそんな偉そうな事と言いきるにはまだまだ修行が足りませんが、少なくとも我が日常の行為は人に指差されるような野蛮な行為ではないことだけは胸を張っていえそうです。

               

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同感 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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