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ハタと気付きました

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よく「ネコ型人間」などと、適度な距離を保ちつつ、それでいて相手の心のどこかに印象深く入り込める特性を持つ人を評すことがありますが、本家本元のネコ、とりわけ半ノラ(最近では地域ネコなどと呼ぶそうですが)にはその性質が如実に表れているように思います。

春先から、うちの工場や家に出入りを始めた「ゴロ」もその典型。
前にも報告したとおり、彼にはわかっているだけで、もう一軒餌をもらっている家が存在し、その日その時の気分にあわせて好き勝手に徘徊しています。

この暑い日中は、私の工場の材木の下が風も通り快適の様でほぼ一日中眠りこけ、朝と晩お腹がすいた頃やってきてはおねだり。ついでにブラッシングをしてもらい上の写真の様に無防備な姿をさらけ出し、人の心をくすぐります。
しかし、夕方からは、フっといなくなり夜の村中を巡回している模様。

これ以上、彼の生活に入り込むのもなにかはばかられますので、こちらもこの距離を保ちながら接していくつもりですが、これは何かに似ている、そう思っていたところ、日曜8時のテレビを見ていてハタと気付きました。
そう坂本龍馬。
私が思い描いている龍馬像というのは司馬遼太郎の「龍馬がいく」そして大河ドラマの「龍馬伝」くらいでしかないのですが、彼の生き方はまさに「ネコ型」だったのではないかと思えます。
故郷、土佐を離れ江戸、京都、長崎と転々としながら大事をなしていく。それをなせた根底にあったものは、彼が誰からも愛される特性を持っていた事、そしてそうしながらも心の奥底にはもっと大それた夢(世界を股にかけた今でいう商社と言われている)を描いていたが、世間一般の人々には理解し得ず、ある種の変人と思われていた事。

いやいや話が飛躍しすぎました。
「ゴロ」を見ていて「龍馬」を思ったのか、またその逆なのか・・・
いずれにしても今日も彼は材木の下で涼んでいるはずです。
今日は暑いから少し冷たい牛乳でも持っていってやるとしますか・・・

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ハタと気付きました 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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