若者が・・・
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夕方、突然自宅に「弟子にしてください。今、伊那市駅にいます。」と電話があり若者が訪ねてきました。
その行動には少々面食らいましたが、振り返れば自分も昔、それに近い行動をとっていたのかもしれないと思い直し、一晩泊まってもらい話を聞くことにしました。
美大の建築学科を卒業し、都内の設計事務所に勤務したものの、来る日も来る日もビルの中に閉じこもって仕事をする環境に耐え切れず、より体を動かして働ける場を求めて大工を志したとのこと。
やはりいつの時代でもこうした若者はいるんですね。こんな就職難といわれる時代にあっても、やりがいを求めて新たな道に進もうとする。
私がこの道を志した頃は、贅沢さえいわなければ仕事は山ほどありましたので、これがダメでも何とかなるさという余裕があったように思います(本人は捨て身のつもりでしたが・・・)。
残念ながら、現在の私のところの受注状況では、新たに若い人を雇い入れるだけの余裕がありませんでしたので、仲間の大工を何件か紹介し、そちらを訪ねてみるよう勧めました(本来は、私も覚えていく時に、周りに迷惑をかけたのですから、その借りを返さねばならぬところなのですが、これが現実。なんとも情けない話です・・・)。
K君。君の選択は決して間違ってはいないと思います。大工になった君からの報告を心待ちにしています。
私も早く君のように志ある若い連中を育てていける経済状況になるよう努力します(こちらの方が遅いかもしれない・・・)。
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