木に刻まれた歴史
木を製材して削ってみると丸太の状態ではわからなかった様々なものが出てくることがあります。
今日削った板材から出てきたのはコレ。
そう散弾銃の鉛玉です。
削る前から妙な変色が見られましたので、もしかしたら・・・と思ってはいましたが、不安は的中してしまいました。
せっかくの材ですがこれでは目に付くとこに使うわけにはいきません、下地材へと格下げです(泣)。
考えてみれば木にまったく責任はなく、彼らは自らの体に打ち込まれた散弾を抱え込み、表面上は何事もなかったかのように成長してきたわけです。
それをたまたま削り当ててしまったのがこの私。
ならば彼らの生命力に感謝して、大切に使う義務があります。
下地材とはいえども、屋根の一番目立つ破風板に使うことにしましょう。
多分これでこの家の寿命と同じだけ第二の樹生(?)をおくることができることでしょう。
そんなそれぞれに歴史を持つ素材を扱っていると思うと、あらためて大工という仕事に大きな責任を感じます。
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