墨つけ開始
次の現場が動きだしました。
今回も築50年を超える住宅で、もし全面的な耐震改修となると費用は新築並みにかかってしまうことが容易に予想される案件。
住まい手の年齢(御夫妻とも80歳超)、そして以降の入居予定などを考慮して相談を重ねた結果、仮に地震で家が倒壊してしまうようなことがあっても、命だけは助かるようにしてほしいとの絞った要望を満たす工事になりました。
採用したのは家の中に「コア」となる部屋を造り出す方法。
家族が一日のうちで過ごす時間が1番長いであろう6畳の居間の中に、できるだけ多くの耐力壁と厚板(1寸)の天井で囲まれた空間を新たに造り、家が倒壊するようなことがあっても、その箱の空間は確保されるというもの。
色々な情報をもとにこれだったら大丈夫だろうというプランを編み出してみましたが、実際に実験をしてみたわけではないので絶対壊れないという保証はありません。
それを理解していただいた上での工事になりますが・・・やはりどんなことがあっても壊れないモノをつくらねば・・・図面を描いて、墨つけをして・・・いやこちらの方がいいだろう・・・その繰り返し・・・、さていつ実際の現場に据え付けることができるのでしょうか・・・。
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