まずは命を

     2019/05/02

 

いつかはやってくるであろう大地震にそなえ、行政なども補助金を出し耐震改修を勧めていますが、多額の費用がかかってしまうこともあり、なかなか進んでいないというのが現状です。

今回依頼された案件も、築50年以上経った建物で、かつて耐震診断を受け、倒壊の可能性ありとされていたもの。

しかし、住まい手が高齢であること、以後だれが継続して住んでいくのか未定であることなどを考えるとなかなか工事に踏み切れずにおられました。

そこでお施主さん、その御家族の方とも相談した上で、仮に地震によって家が倒壊してしまうようなことがあっても最低限命だけは守れるような工法はないかと検討し、以下のような耐震工事を試みています。

それは一日のうちで一番滞在時間の長い居間(6畳間)の中に箱を作ってしまおうというもの。

窓、戸以外は耐力壁で囲み、天井は梁(4寸*6寸)を3尺ピッチで架けた上に1寸厚の無垢板、床は24mm構造用合板を3尺間に組んだ土台に直張り、構造部材は目に見えぬところですべて金物で緊結・・・といった仕様になります。

調べてみると、各社で似たような発想の元の製品が作成されているようなのですが、既存建物との取り合いはいまひとつの印象を受けます。

実際工事にかかってみると箱そのものの作成はすんなりといったものの、傾きや不陸(水平方向の高さの違い)のある既存建物との擦り付けをどうしていくかの点でやはり手間どってはいます。

それでもようやく先が見えてきました。

Kさんご不便をおかけしておりますが、安心してお住まいになられるようになるまであともう少しご辛抱お願いいたします。

 

 

 -ブログ, 仕事, 耐震改修

  関連記事

秋は

    街角にはキンモクセイの香り。 空は雲の劇場。 いよい …

春の香りは良いけれど・・・

  春になって街角より様々な香りが漂いはじめました。 ジョギング中に嗅 …

丸太梁墨付け

  丸太梁の墨付けが始まりました。 太鼓に落とした梁ですので、横面に墨を打ってや …

西箕輪高原マラソン

  連休初日、地元公民館主催の「西箕輪高原マラソン」(6km)に出場し …

極楽 ご・く・ら・く

この連休は伊那に戻って材料加工の日々。 暦にかまわず作業場に詰める毎日ですが、そ …

最後の仕上げ

4月に建方をした現場。 最後の仕上げの、造り付けカウンターなどの造作を残すのみと …

長丁場

建て方開始から1ヶ月。 耐力壁、外廻りのサッシの2/3程が入り、ようやく家らしく …

先が見えてからが長いのです

南流山の家、ようやく先が見えてきました。 昨日の台風に備え、足場のネットも取り外 …

まな板の上のコイ

  伊那市F様邸。 明日から始まる建て方に備え、準備は整いました。 もう何があっ …

ますみクロスカントリー

      伊那市ますみヶ丘で開催されたクロスカン …

PAGE TOP