クマ被害
カテゴリー:自然観察 タグ:
先週、隣の地区に住む知り合いの鉄工所のおじさんがクマに襲われました。
朝5時頃畑の様子を見に行ったところ、いきなり鉢合わせになり顔など合わせて50針も縫う大けがをしたとのこと。
実は8月の初旬から畑のトウモロコシなどが被害に遭い、猟をする面々がワナを仕掛け警戒していた矢先の出来事。
しかし、どうも今回襲ったクマは大きさからして、今まで畑を荒らし回っていたのとは別のヤツではないかと話してくれました。
その言葉を裏付けるように、今朝そのワナにクマがかかりましたが、おじさんを襲ったやつとはあきらかに大きさが違い、まず別だと断言していました。
月の初めには1頭ワナでとれていますので、うちの地区周辺では半径1km圏内に最低でも3頭のクマがほぼ同時期にウロウロしていたことになります。
ここに移ってきてから17年ほどになりますが、ここまで頻繁にクマの目撃情報があったことはありません。
夏のこの時期、確かに山に木の実などがなく、クマは里に下りてきがちになると聞いてはいました。
しかしここまで多くでてくると、やはりもう里の美味しい味を知ってしまった連中が世代交代を繰り返し始めているという話も否定できません。
通常、初めてワナに掛かったクマは耳にタグをつけられ奥山まで連れていって放してくるのですが、ここのところ捕まっている連中は、半分以上の確率でそのタグを耳につけているとのこと。
二度目に捕まった連中は、殺処分ということになっており、猟師の方の軒先には、タグをつけた耳だけがとってありました(役所への証明のため)。
地方によっては絶滅の心配も危惧されているクマですが、少なくとも私の住む地域に限っては確実に数は増えているようです。
しかもその生息域が里に近づき、遭遇の危険性も増してきている。
お互い不幸なことにならぬよう、その対策を真剣に考える必要が生じてきています。
これまでのコメント
やむなし・・・
人里の美味しい食べ物は麻薬のようなもので、それを知ってしまったら最後、もうそこからはよっぽどのことがない限り離れることができぬようです。
ですので現在、里に出没している連中は仮に山に食べ物があっても出てくるだろうと、私たちはみています。
殺処分については賛否両論あり、私もむやみやたらな殺生は慎むべきだと思いますが、このままでは里に暮らす者の生活もままならぬことになってしまいますので、強硬手段もやむをえずと考えています。
Unknown
クマったもんですな。
拡大造林した奥山の人工林も伐期を迎えているので、伐って樹種転換すれば良いのでしょうが、材価が低くて思うようにできないのでしょうか。
てっとり早いのは、やはり再犯クマの殺処分なのでしょう。
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