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ガンバレ若者!

  カテゴリー:日記  タグ:


昨日、私の住んでいた古い民家を借りたいと27歳の青年が訪ねてきてくれました。

学生時代、箱根を目指して陸上長距離に取り組んでいた彼ですが、そのまま敷かれたレールの上を歩む人生に疑問を抱き、アジア放浪やニュージーランドでの酪農実習を経て、生まれ故郷の伊那に舞い戻り、現在は山仕事で生活の糧を得て暮らし始めているとのこと。

山や土と接した原点の生活を目指すにあたって、山里での生活は彼の夢であり、建物もアチラこちらにガタがきていてお世辞にも暖かいとはいえぬ家とて、拠点にするには必要にして十分。是非借りたいとの申し出でした。

近年の景気の悪さを反映してか、若者の将来に対する夢がなくなり、現実的な安定路線を目指す者が多いとマスコミは伝えています。
確かに主流はそうなのかもしれませんが、そんな中、彼の様に夢を持ち、それをかなえるべくもがいている青年がいるということはとても頼もしいことです。

思い描いたように順風満帆にいくとは限らず、むしろ挫折の方が多いかもしれません。それでも自分の夢を目指す、それこそが貴重なことであり、常に持ち続けてねばならぬ事なのだろうと思います。

日々の生活に追われ、若き日に抱いていた思いを忘れていた自分にとって、ハッと我にかえることのできた貴重な出会いでした。

ガンバレK君!
私も負けない!

これまでのコメント

  • Kei より:

    Unknown
    考えさせられます。
    ん~。汗の粒とあかぎれの数がお金になるような仕組みになるといいかも知れませんね。

    そっちの方が人々の生活に笑顔が増える気がします。

    あいさつの件、了解しました。また連絡します。

  • 伊那の大工(管理人) より:

    Unknown
    K君、コメントどうもありがとう。
    ブログも読まさせていただきました。

    世の中には画面や電話でのやり取りだけで、巨額の富を稼ぎだしてしまう輩もいるようです。
    連中の取引の下では、多くの人達が汗水たらし生産活動をしている。が、彼らにはその中のホンの一部の対価しか払われていない現状。

    それでも生きていることの実感をより味わえるのはどちらか。
    その選択の中で後者を選んでしまった自分は、この寒空の下、凍える手で玄能を握っているしかなさそうです。

    ところで「与地の家」ですが、大家さんにK君のことは紹介しておきましたので、また都合のよい時に挨拶にでもいきましょう。

  • Kei より:

    Unknown
    こんばんは。初めて見させて頂きました。
    そのKです。私も大変、心の温まる時間を過ごさせて頂きました。家族って、家って、そして、思いある仕事をすることっていいですね。しみじみと感じさせられました。僕にとって、こそ刺激のある出会い、身近に頑張っている方がいるとパワーがもらえます。富岡さんのようにいい顔をした大人になりたいものです。もう、大人ですが。

    富岡さんのブログは写真がきれいですね。実は私もつい最近ブログ始めました。
    http://natanoko.exblog.jp/
    ブログを通して伊那谷の魅力も発信していこうと思います。
    先行き不透明な世の中のようですが、そんな草むらのなかをかき分けながら進んでいきたいと思います。

    またお邪魔させてください。家のこと教えて頂きたいです。

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ガンバレ若者! 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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