建築工房 富澤

ブログ

どちらがわかりずらい?

  カテゴリー:ブログ, 建築について思うことつれづれ  タグ:

 

先日の新聞記事。

確かに学校では習わぬ「尺」単位。

ですが多くの人が暮らしている住宅は今でもこの単位をベースに間取りがつくられています(ちなみに八畳間は12尺*12尺)。

「~ピンとこない」と記事にありますが、畳の大きさは約3尺*6尺(6尺は1間)ですから、むしろ長さなどは想像しやすいのではないでしょうか(「畳」という単位を持っている我々はアドバンテージ大)。

これを無理にメートル表示にすると中途半端な数字が並ぶことになり、かえって計算などはしずらくなってしまいます。

尺貫法をめぐっては、それを計量する道具(差金やスケール)の販売禁止そしてその復権運動などもあり、現在では違法ではなく正式に販売できるようになっています。

世の中の多くのものが国際標準に合わせるようになってきていますが、それがむしろ複雑なものになってしまうのだとしたら本末転倒。

現政権の唱える復古主義に賛同するつもりなどサラサラありませんが、我々の身体に染み付いているであろう単位系の良さも見直し、後世に伝えていく必要もあると私は思います。

まずはピュアな子供達、学校教育からでしょうか。

 

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

どちらがわかりずらい? 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

Copyright©建築工房 富澤,2019 All Rights Reserved.