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庚申塚 更新?

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本年度 地元区の役員(会計職)を仰せつかり、区の諸々の行事などに携わっているわけですが、60年ごとに迎える「庚申」の年に新規建立しなければならないとされる、庚申塚の石塔の件が役員の間でも話題になっていました。

いわく、次の庚申の年(2040年?)には新たに塚を建立しなけりゃならない。
そんときゃ前回建立した塚より大きなものにしなけりゃならない・・・
そのためにはいまから積み立てを始めた方がいいんじゃないかい・・・

そこで、先日おこなわれた塚周辺の整備の際に、まずは事実確認に。
こちらには、おおよそ5柱の塚があり(馬頭観音、道祖神などもあり)、その年号を調べてみると新しい順から
1.昭和55年(1980年)
2.安政(1854~1860年)
3.元文(1736~1741年)
4.天正(1573~1592年)
が読み取ることができました。
こちらによれば、その間隔は 昭和~安政~元文は120年 (なぜか元文~天正は160年)、干支一回りでなく二回り毎に建立されていたことになります。

実は役員の間でも誤解があって、次の「申」の年(3年後)が「庚申」にあたり(実際は15年後、2040年)、それには緊急に建立費用を工面しなければならないじゃないかと、皆、頭を抱えていたわけですが、実際には建立までにはまだ75年の猶予があるということが明らかになったというわけです。
75年後・・・果たして世の中がどんな状況になっているのか、想像だにつきませんが、少なくともこちらの庚申塚は400年の以上の長きにわたり、我々の営みを見続けていたことになります。
諸々の価値観などが、昔とはだいぶ変わりつつある昨今、以前のように住まう人たちの思いを一つにしてあらたに塚を建立しようという機運になるか・・・75年後の子孫はどう考えるでしょう。
昭和55年建立
安政年間建立
元文年間建立

天正年間建立(新しくも見え本当に天正のものか??? 秀吉や信長の時代のモノとはとても思えない 庚申講自体、江戸期からとの説あり)

 

 

 

 

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庚申塚 更新? 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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