続・メーカーの姿勢
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現在の建築現場では欠かすことのできない道具として、釘打ち機に代表される圧縮空気を利用した製品が挙げられます。
その利用によって作業スピードが飛躍的にあがり、建築コストの軽減に寄与してきた事はまぎれもない事実なのですが、
この機械、特に最近の製品の寿命が短いのです(30年近く前のものはいまだ現役で使えるのに)。
知らぬ間に、どこからかエア漏れが始まり、最終的には使用不能になってしまう。
単なるシール材の劣化と素人目にもわかるのですが、
代理店を通してメーカーにパーツを注文してもすでに供給は打ち切ったとのつれない答え(上に写真の機器は1998年頃購入したものですから、まだ15年程度(!)しか使用していない)。
そんなバカな話しってあるかいとネットで調べてみると、皆同じような不満を抱えているようなのです。
メーカーに云わせれば、軽量化を追い求めていった結果、部材の一体成型などを余儀なくされ、製品ごとにパーツも変更していったという訳なんでしょうが、それは単なる言い訳に過ぎず、やはり本音はどんどん新品に買い換えてもらいたいということなのでしょう。
以前、腕時計で同じ目にあったことがあり、最近のメーカーのモノづくりに対する姿勢に情けなさを覚えていましたが、やはりどの業界でも同じようなものだという事を知り、ガッカリしています。
少しばかり重くたっていいから、丈夫で長持ち、汎用パーツを多用して末長く修理がきくモノを作ってくれるメーカーは、この日本から消え去ってしまったのでしょうか。
技術革新を先鋭化し世界で生き抜いていくという国内メーカーの生き残り戦略がよく聞かれますが、足元を見失ったその姿勢はいつしか消費者に見透かされ、相手にされなくなっていくということを、よく肝に銘じておくべきです(特にM○X社。御社のパーツ保持期間は短かすぎます)。
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