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住宅性能評価

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住宅の環境エネルギー性能評価が近年中(2020年度?)に義務化されるとやらで、その算出方法についての講習会が度々開かれています。

まずは敵を知らねばと、こまめに参加しているのですが・・・、
当初は単に住宅の断熱性を上げていけば高評価になる、高性能な窓、分厚い断熱材で着ぶくれしたような建物が評価されるのだろう・・・だとしたら結局はいかに金をかけるかだけの問題ではないかと考えていました。

が、先日参加した講習会で講師(南雄三氏)の方が「こんな面白い評価方法はないのだから是非皆さん知恵を絞ってください」とわかりやすく説明してくれましたので、その一端を紹介してみます。

例えば窓。
現在サッシはアルミ樹脂併用枠の「ペアガラス」が主流ですが、その性能を上げるためにガラスを「Low-e」(金属膜をコーティオングしてある)そして「トリプルガラス」なるものまで出現してきました。
たしかにこれらを採用すれば、断熱性能は上がり評価は上がると考えられます。
しかしこと日射の取得ということになるとそれらは不利で、今ではほとんど採用されない「単板ガラス」が最高値を示すのです。
冬場の晴天率が高く日射の取得という点で有利なここ上伊那地域ではよりそれが顕著。
さすがに単板ガラスでは非日射時の性能が著しく劣ってしまうのですが、その差し引きで考えると「ペアガラス」程度が最適ということになるのです。

また壁と窓を比較すると当然のことながら窓の方が断熱性能は劣りますので、窓を小さくしたほうがいいのではないかとも思いますが、当地の様な晴天率の高い地域では、できるだけ日射を取得したほうが有利ということになるのです。

つまり、住宅のプランニング次第でたとえ多くの投資をしなくとも、トータルでは高性能なモノを手に入れることが可能、その評価が数値で表されるという優れモノというわけです。

果たしてどこまでその性能を上げていけばよいのかという根本的な疑問は残りますが、少なくとも我々のような個人規模の業者であってもまだまだ勝負できる余地は十分にある制度であることがわかった有意義な講習会でした。

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住宅性能評価 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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