びょーき 発症
こちらは元々は学生時代、山や自転車、バイクでの旅のお供に必須であった灯油やガソリンを燃料とする私が所有するストーブの数々。
現在主流のガスを燃料とするそれにくらべ、「プレヒート」や「ポンピング」といったひと手間が必要だけど、それがさながらなだめすかしながら面倒をみるような人間臭さもあって、ついつい仲間が増えてきてしまっていました。
以前は山道具屋の中古コーナーや、知人より譲ってもらう程度しか収集する手段がなかったのに、最近はオークションサイトなるドロ沼があって、どうかするとそこにドはまりして、そこから脱出できなくなってしまうことがしばしば。
ただ心の中で自分はコレクションではなく「実用第一主義」。予算も道具としての範囲を越えぬことと線引きをしてきたつもりだったので、落札できずあきらめていたものがほとんどでした。
それが・・・
以前から欲しくてたまらなかったものの、玉数が少なくあっても高値で取引されることが多く、指をくわえてみていることばかりだったこちらをついに落札することができたのです。
「マナスル96」
元々は「オプティマス」や「プリムス」といった欧州の老舗メーカーが作っていた製品の、日本メーカー(吉川商事「HOPE」ブランド?)のコピー品。
この手の形は著作権がすでに切れてしまっているのか、各国色々なところで同じようなものを作っていて、40年ほど前の記憶ではインド、ネパールの家庭の厨房でオリジナルではとても存在しない、一抱えもあるような巨大なものも見たことがあります。
一方こちらは一般に販売されていた、私が知りうる限り最小サイズの灯油ストーブ。
灯油ストーブは燃料の安全性の面からも実用的に使われてきたものが多く、そのためタンク部分も比較的大柄なサイズのものが主流なのです(インド、ネパールでみた巨大なものはその典型)。
そんな中、文字通り手のひらに乗る小さなサイズのこれはいつかは手に入れたい憧れの品でした。
今回もダメもとで入札していたのですが、どうしたことか応札もほとんどなく、ラッキーにも予算の範囲内で手に入れることができた次第。
届いたものをみてみるとそこそこに使い込んではいるものの、それがむしろ味となっている良品。
道具をコレクターとして集めることだけはしない、と心に決めてきたはずなのにこちらを見た瞬間その思いは見事に崩れ、商品が梱包されてきた箱にまたプチプチとともに丁寧に再保管と相成りました。
しばらくの間は夜な夜な再びこちらを組み立てて、チビラチビラと梅酒をなめながら眺めることになりそうです。




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