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やればできる

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弟の結婚式で出かけてきた首都圏。
話には聞いていましたが、街はいたるところ節電ブーム。

コンビニに始まり、スーパー、ガソリンスタンド、パチンコ店など普段競い合うように煌々と光をを放っていた店々が、皆、看板の灯りを落としてしまっているため、夜など遠目には果たして営業しているのかわからないくらいでした。

その傾向は特に大手傘下に属するところに多く見られましたので、多分、上からの指示が大だったのだろうと想像されますが、実際に経験してみると、別段困ることもなく、むしろ必要以上に明るくない夜は、本来の姿であって、これで節電にもつながるならば一石二鳥なのではないかと思えました。

企業にとって反社会的であるというレッテルは致命的なことですから、皆すすんで節電する。市民も自分たちにダイレクトに返ってくることであるから、それに対して批判的な声は少ない。
あれほど念仏のように唱えていた省エネルギーが、ここに来て一気に実現できた訳です。

実際は企業の活動自粛などによって、エネルギー需要が抑えられているという、イレギュラーな状態の下、成り立っているエネルギーバランスで、このままでは国全体の経済活動にも影響が出てきてしまうことでしょう。また過度な節電は社会的弱者を追い込んでしまう恐れもあるでしょうから、一定の歯止めも必要だろうと思います。

しかし、少なくとも市民はこれまでの異常なほど無駄なエネルギーを使う日常生活の不自然さに気付いたことでしょうし、企業側としてもそれがかえって企業イメージのダウンにつながるということに気付いたとしたら、よりシンプルで本質的(品質、値段等)な部分での競争に専念していけるのではないでしょうか。

確実に足りなくなると予想されている夏場の電力需要に対し、現在様々な策が練られているようですが、もしこれをクリアできたとするなら、国の根本的なエネルギー政策の転換まで考えられるようになってくる可能性もありますので、自分たちでもできることは協力しながら見守っていきたいと思います。

それにしても電力会社さん、もう聞きたくもないかと思いますが、「オール電化」・・・ホント勧めなければよかったですね・・・(かくいう私も、5年ほど前に施工した千葉の実家をおふくろの希望に押し切られ「オール電化」としてしまい、後悔している者のひとりです)

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やればできる 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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