建築工房 富澤

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苦戦中

  カテゴリー:その他, リフォーム, 仕事  タグ:

年末にきて現場で苦戦しております。
街中の建物で、近接している建物の片方の解体を依頼され、その分離作業を始めたところ、お互いの梁を共有している部分があることが発覚。
その分離独立作業に難儀しております。
生き残す側の建物は、以前のリフォームの際に鉄骨補強済みというお話でしたので、表面的にはくっついていても、壁さえ上手に剥がせばそのまま生かせると踏んでいたのですが・・・。
思案の末、添え柱、受梁、金物などを追加し、分離させても影響が出ない方法を見出しそれを施工。
年明けからの解体に着手できるメドがつきました。

それにしても、リフォーム工事の場合、イレギュラーなことが生じることを前提に工事計画を進めていかなければなりません。
下見は十分にしてから見積はするのですが、それでも大掛かりに解体してみないとわからないことは多々あるのが実情です。
お施主さんに対しても、そうしたことが十分にあり得ると説明した上で、その都度見積・見通しを報告しながら進める。
当事者側の立場になってみれば、そうでなくとも不安要素いっぱいの中での工事でしょうから、我々としてはその不安をできるだけ早く取り去るべく、早め早めの見通しを伝えていく、それしかありません。

もうこれ以上のイレギュラーがないことを祈りつつ、今日も作業を進めていきます。

右側の建物を解体し、左側を残す。しかしつながっている部分の梁が共有されリフォーム済みとしていた建物の中に残っていました。

残す側の建物の内部。
わかりずらい写真ですが、新しい梁の下に古い梁があり、それを鉄骨のトラス梁で受けている状態。
つまり1階の柱は新しい梁とはつながっていない。

思案の末、既存の1階の柱に両側から添え柱をして新しい梁までのばしそこを金物で緊結。
これで1階の柱と新しい梁を結びつけることができましたので、なんとか無事に古い梁を切り離すことができそうです。

 

これまでのコメント

  • 建築工房 富澤 より:

    そうですね、慌てて作業をすると事故につながりますから、ここは一度冷静になってから判断しました。
    今回の場合、追加工事も発生する可能性があると事前にお伝えしておきましたので、スムーズにに作業を進めることができました。
    できるだけお施主さん側の負担が少ない工法の選択も大事になってきますね

  • 匿名 より:

    大変ですね、 事故のないように、  損しないように。

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苦戦中 大工を生業として25年。趣味の長距離走、渓流魚との戯れなど日々の思いを綴ってみます。

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