手描きの意味
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次の仕事が始まりました。
現在はプランニングをしながら図面を起こしている段階なのですが、相変わらずドラフターと鉛筆で描いています。
CADにトライしたこともあったのですが、どうしても馴染むことができず、再び舞い戻ってきてしまいました。
今の時代CADくらい使いこなさなければ・・・そんな負い目もないといえばウソになりますが、心の中で師と仰ぐ建築家の丹呉明恭氏はこう語っています。
「私は今でも製図板とT定規を使って図面を描いています。この時我々は何をしているかというと大工に『なって』いるんです。設計屋さんはCADを使うようになってこの『なる』という能力が小さくなってしまいました。ものづくりの設計者としてそれによって何を失ったのか真剣に考えなければいけない。」
まさにそのとおり。
私も図面を引いている時は最終的な仕上がりを思い描きながら材への墨付けまで同時並行に行っている感覚なのです。
ですからその図面が仕上がった時に始まる見積、本物の材への墨付けへの移行はとてもスムーズです。
というよりその手順を踏まねばどちらへも進むことができぬというところが本当のところです。
傍目には何度も同じような線を引いてとても非効率に思えるかもしれませんが、我々のような大工兼設計屋はこうして手で描く事によって、図面を体の中に取り込み我がモノにしている訳ですから必須の作業といえるのかもしれません。
これまでのコメント
Unknown
いえいえつぶれたのは私が設計施工した物件ではなく、多分大丈夫とタカをくくっていた借用建物でして・・・。
見立てが甘いと言われればそれまでですが、多分決して私に責任はないと思われるわけでして、ゴニョゴニョ・・・。
ともかく今年は今のところ潰れておりません!
ご依頼主の皆様どうぞご心配なく。
Unknown
何か見た名前だなぁと、ついつい引っかかりました。
ありがとう。
でも既に伊那に、腕利きの大工が建てた別荘があります。管理人家族が面倒をみてくれているので、大丈夫ですが、下手な設計士が図面を引いた物置が,良く雪でつぶれたりしているようです。
Unknown
そういえばこちらの依頼主さん「2馬力の釣り師」さんの旧姓と同じですね。
どうです、信州に別荘をお一つ(笑)!
Unknown
良かったです。長野県に多い苗字に見えたものですから、もしやと思いました。
Unknown
うっかりしていました。
ご指摘ありがとうございます。
大切な個人情報を扱う立場にあるという自覚が足りませんでした。
これからも気をつけねば・・・。
Unknown
ぼんやりとですが、クライアントの苗字らしきものが見えているような気がします。
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